美食の秋にふさわしい刺身四種 いさぎ、さば、ミンク鯨、べいけん
最盛期は過ぎてもまだ美味しいイサギと、寒くなるにつれどんどん脂がのってくるサバ。若く爽やかな風味の青柚子と、熟れていっそう香りたつ黄柚子。
さまざまな食材の旬がクロスフェードする10月は美食の季節です。食欲の秋とは言い得て妙ですね。
高知では「いさぎ」、もしくは「いせぎ」と呼びますが、全国的には「イサキ」のほうがポピュラーでしょうか。癖がなく万人に好まれる白身のお刺身です。
宇佐の一本釣り漁法で取れた神経締めの「さば」は、歯を押し返してくるコリコリの食感が鮮度の証。
ハッとするような暗赤色が見事な「ミンククジラ」のお刺身。 食感は海の哺乳類らしくお肉とお魚の中間といった感じ。さっぱりあっさりしたお味で、生姜醤油がよく合います。
最近はすっかり珍味扱いのクジラ肉ですが、つい数十年前まで立派な捕鯨船が室戸の港を埋めつくしていたそうで、それはそれは勇壮な眺めだったとか。もう二度と見られない光景ですから、かえって想像がふくらんでしまいます。
高知では「べいけん」、またの名を「カイワリ」と言います。小さいものはよく塩焼きや煮付けにしますが、これくらい大きくなったべいけんはお刺身で食べても絶品。とくに大型で質の良いものは、シマアジより美味いというひともおります。
今回掲載のお料理 ※ 仕入れにより価格変更、ご用意できない場合もございます。
『いさぎ刺身』780円
『宇佐の一本釣り神経締め さば刺身』980円
『ミンククジラ刺身』980円
『べいけん刺身』780円